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TOSHIHIRO KOBAYASHI
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コロナ禍の中、今まで当たり前のようにしていた会話ができなくなり
言葉のコミニケーションとはなんなのだろうかと考えていた。
会話の仕組みや言葉の「間」を具現化しようと試みた作品。
会話というのは<話す>と<聞く>の両方があって成立するものである。
録音や記述による記録はできるが、会話すべてを覚えていられない曖昧なもの。
記述会話が会話ツールとして浸透している現代。
目にして考え応える、もしくは指による瞬発芸の如く応える形。
それにより個人の主張は容易にできるようになり様々な考えを知ることも増えた。
そのような社会の中で幼い子供と糸電話をしたのだ。
送られてくる一言に対して、耳を澄まして聴き、送り返す一言を考えて発するという行為が新鮮で、
会話は1体1が良いんだな、会話本来の「聴く」が疎かになってきているのかと、感じたのだ。
耳をかたむける姿勢は、自分の考えが先にはこないのだとも。
どのような形式の会話においても、時には感情のままに言ってしまうことがあるだろう。
そんな時こその玉虫色の球状に言葉を発してみてはどうだろう。
会話のひと呼吸「間」が気遣いというやさしさを生む。
「そのからあげが食べたいんじゃない。」と、見知らぬ男が言っていた・・・・・。
赤いボタンは録音ができる
青いボタンは誰かが録音したものを聞くことができる
誰かの言葉に誰かが話を録音すると、言葉は上書きされ、また誰かが言葉を聴き会話を返すと、言葉が上書きされる。
言葉は本来とても曖昧な存在。
※「玉虫色の〜」という文章表現方法から着色しています。
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